こんにちは、ターミネーター１、２の世代でアラフィフ男のたくぞうです。
１９８０年代～１９９０年代初期は映画が楽しい時代でしたが、その中でも「ターミネーター」、さらにそれに続く「ターミネーター２」は最高傑作でした。
その後、T３、T４、T５、と公開されましたが、多少話題にはなるものの、内容はあまり記憶に残っていないレベルです。
そして日本では2019年11月8日（金）公開の「ターミネーター６（ニュー フェイト）」 （原題：Terminator: Dark Fate）
噂では、T３～５を無視したストーリーで、あのターミネーター２の正当な続編であるといわれているんです。
１と２ではかかせなかったサラ・コナーも帰ってくるし、シュワちゃんも出演しているのですから、期待が高まりますよね。
３、４、５のジョンはしっくりこない役者さんばかりでしたが、２のジョンも出演されるようです。
でも「ターミネーター６」は見てみたいけど、ターミネーターの作品は1度も見たことがないという人も多いと思います。
もちろん1作目と2作目を見ておくのがいちばんいいのですが、そこまでは面倒だという人もいますよね。
そこで
はじめての方が、ターミネーター６を楽しむための予備知識を３分にまとめました。
公開初日に観に行ってきたので、最後の感想もあります。
ターミネーター１作目のあらすじ
物語は１９８４年のロサンジェルス。
一体のターミネーター（シュワちゃん）と青年カイルが未来からやってきます。
どちらもサラ・コナーという若いおねーちゃんを探しにやってきたわけですが、目的が違いました。
ターミネーターはサラを抹殺するためで、カイルはサラを守るためです。
未来である２０２９年には機械が人類に反乱を起こし、人工知能「スカイネット」と抵抗軍の人類が戦争を起こしていたのです。
カンタンに言うと、ロボットVS人類ということですね。
人類の抵抗軍の指導者が、ジョン・コナーといって、サラの息子になります。
つまりロボットが、指導者ジョンが生まれる前にタイムスリップして、その母親であるサラを殺してしまおうとしたわけです。
母親のサラを守るようにジョンに命じられて、タイムスリップしたのがカイルということです。
カイルはターミネーターからサラを守りながら、２人で逃げつづけるわけですが、映画×若い男女といえば、二人が結ばれないわけがありません。
カイルはサラが上官の母であると知りながら、潜伏先のモーテルで愛の一撃♥を放ってしまうのでありました。（その一撃がのちのジョン）
なんだかんだで、カーチェイスが繰り広げられて、タンクローリーの爆発によって、ターミネーターはシュワちゃんではなく完全にロボットの姿になります。
そしてターミネーターに追い詰められ、場面は工場へ。
死闘ののち、カイルはターミネーターを爆破しつつ命を落としてしまいます。
これで終わったかに思われたのですが、ターミネーターはしぶとい。
上半身だけになりながらも追いかけてくるターミネーターを、サラはなんとかプレス機に誘導して息の根を止めることに成功するのでした。
時は経ち、ジョンを身ごもったサラは、犬を連れてメキシコへ。
ジョンへのメッセージをカセットに吹き込みながら、戦いを決意して車は嵐に向かっていく感じで映画は幕を閉じます。
１作目はCGではなかったので、特殊メイクはちゃちいところもありましたが、ロボットの動きが逆にリアルで怖かったと評判でした。
ジョンのお父さんは自分の部下という、時系列的にありえない気もしますが、その謎もいつか解明されるのでしょうか。
ターミネーター２のあらすじ
時は前作から１０年後の１９９４年。
サラは機械が反乱を起こすきっかけとなる会社を爆破しようとして、精神病扱いで警察病院に収監されていました。
息子のジョンは、サラから機械の反乱の話は聞かされていましたが、あまり信じておらず、養父母に預けられ、ちょっとした非行少年に育っています。
そこに２体のターミネーターが未来から送られてくるのですが、１体はジョンを抹殺しにやってきた液体金属のT-1000で、もう１体はジョンを守るようにプログラムされて未来のジョンに送りだされた１作目と同じタイプのT-800（シュワちゃん）です。
つまりシュワちゃんターミネーターは、前作は機械側だったけど２では人間の味方というわけです。
２体のターミネーターT-1000とT-８００（シュワちゃん）は、ショッピングモールで同時にジョンを発見し対決しますが、なんとかT-800がジョンを連れて逃げきることに成功。
T-800が現れたことで、サラの話が真実だったことを知り、警察病院にサラの救出に向かいます。
警察病院でT-800が現れた写真をみたサラは、脱走を試みてとらえられるのですが、そこにジョンとT-800が助けにやってきます。
１０年前に倒したターミネーターと同じ顔のT-800をみて、サラはパニックを起こしますが、さらにT-1000も現れ、それどころじゃなくなり、とにかく逃げます。
メキシコまで逃げると、最初は警戒していたサラも落ち着き、T-800はジョンとの交流によって人間っぽい感情のようなものが芽生え始めます。
T-800から、スカイネットの誕生にかかわる開発者の存在を聞き、サラは単身でその開発者を抹殺に向かいますが、家族を前にして躊躇してしまいます。
追いかけてやってきたジョンとT-800も加わり、開発者に自分が機械であることを見せながら、これから起こることを説明するのです。
その中で、１作目のターミネーターの残骸である部品が、開発のもとになったことがわかり、その部品の回収と、研究に関わるすべてを破壊するために「サイバーダイン社」に向かいます。
警察もT-1000もやって来て、銃撃戦が繰り広げられますが、なんとか目的を果たして、その場からは逃走します。
追ってきたT-1000とともに製鉄所に流れ込み、最後の戦いが始まるわけですが、死闘の末T-1000は溶鉱炉に落とされて完全に溶けてなくなりました。
ラストは、自信にスカイネット誕生にかかわる部品が組み込まれているT-800が、自ら溶鉱炉に沈んでいくのでした。
終劇！
このターミネーター２がヒットした背景には、本格的なCGが出始めで、注目を浴びたことも大きかったと思います。
前作では殺人マシーンだったターミネーターに感情を教える演出もよかったのでしょうね。
まとめ
ターミネーター２が１９９４～９５年の設定なので、３０年近くたった今、どういったストーリーになるのかまったく見当がつきません。
２が終わった段階では、機械が反乱を起こす要素はすべて溶鉱炉の中に消えてしまったわけですが、未来はどうなるのでしょうか。
T2が公開されたのは１９９１年だったので、まだ携帯も普及してない時代でしたが、今やインターネット社会になり、５GやAIなどが登場したことを考えると、この先に機械の反乱もなくはないような気もしてきましたよね。
過去に作った未来よりも、現実の方がある意味進んでいるようにさえ思える部分もあります。
T3,T4,T5は見た方がいいのか？
というと、見ない方がいいです。
T3は、T2の続きっぽい感じもしますが、サラは白血病で他界していますし、ジョンは頼りなすぎてミスキャストだと思いました。
T4は未来が舞台で、地味で、ジョンはまた別の人です。
T5のジェニシスは、１作目と被るシーンなどがあって面白いのですが、登場するシュワちゃん以外のサラ、カイル、ジョンがなじみのない顔なので、違和感しかありません。
ジョンがターミネーター化したりは、ちょっとやりすぎな気もしました。
T3～T4がT6にまったく関係ないのかどうかは、まだわかりませんが、闇に葬ってしまってもいいのではないでしょうか。
映画を見たら感想も書きたいと思います。
ターミネーター６のあらすじと感想
早速公開初日に観に行ってきました。
一言でいうと、アリです。
サラとシュワちゃんが出てきた時は、ゾワッとしました。
２を超えたかというと微妙ですが、これはこれでよかったと思います。
星５ではないかもしれないけど、４は下らないといった感じ。
あらすじは（ちょっとネタバレあり）
T２で、ターミネーターに繋がる未来は消滅したように思われていましたが、それ以降もターミネーターは現れ、サラの目の前でジョンをあっさり殺してしまっていました。
T２とは別のシュワちゃん型ターミネーターなのですが、サラもジョンもシュワちゃんもみんな若いので、CGなのでしょうか。
ファンにはたまらない場面でもありますが、T2の物語を一瞬で終わらせたわけですから、ちょっと唖然としてしまいました。
そして22年後の現代？
メキシコの女の子ダニーを、昔のサラ同様に抹殺するためにターミネーター（男型）が送られてきます。
液体金属タイプですが、２のときよりもバージョンアップされていて、分身のように２対に分かれて戦うことも可能に。
同じく未来からダニーを救うために、半分サイボーグの強化人間の女性グレースがやってきます。
そこにサラも加わって、さらにジョンを殺したシュワちゃんも加わって、ターミネーターをやっつけるというお話です。
一番印象的だったのは、強化人間のグレースがカッコよかったということです。
観た人でないとわからないと思いますが、彼女が登場してから引き込まれます。
メキシコ人のダニーも後半になるにつれて、カッコよくなります。
みどころは、年を取ったサラと、シュワちゃんです。
サイボーグでも皮膚組織が老朽化して年を取って見えるのは、T5で説明してるので省いていましたが、なんとロボットなのに家庭を持っているのにはびっくりです。
ジョンを殺して任務完了後、新しい任務がなかったからといって、殺人マシンが、ふつうに人間として暮らしていたんです。
個人的に残念なのは、戦闘シーンがちょっと大がかりだったこと。
戦闘機？やダムなど、観る方にとってリアリティのない場所で、CGまみれで戦うのは、観ていてしんどいだけでした。（好きな人は好きだと思います）
かなりネタバレ注意！
最後は、強化人間グレースの体内にある装置を使えば、ターミネーターを倒すことができるということで、グレースの命と引き換えにダニーはターミネーターに挑みます。
実は未来でグレースを助けてくれたのが、未来のダニーだったので、今度は助けさせてくれというわけです。
ダニーは何とかターミネーターの顔に、装置を挿し込みますが、苦戦してやられそうに。
そこでサラが、壊れてしまったと思われてるシュワちゃんに「起きて！」と叫ぶと、かろうじて再起動します。
シュワちゃんが最後の力を振り絞って、ターミネーターとともに落下して爆発。
とりあえずカタはつきましたが、いくら現在でターミネーターを倒しても、意味がないことはわかっています。（原題のダークフェイトはそういう意味なのでしょう。）
現在の幼いグレースが元気なのを見届け、ダニーは二度とグレースを死なせることはしない！と誓うのでした。
１作目のラストのように、サラとダニーは覚悟を決めて嵐に向かって車を走らせるような感じで終劇となりました。
めでたし、めでたし。
こぼれ話。
サラ役のリンダ・ハミルトンが、映画の公開記念で来日したインタビューで「過去に戻れるなら？」の質問に対して「2016年の大統領選挙をやり直したい」といっていたので、ちょっと違和感があったんです。
ですが、映画をみてちょっとつながりました。
劇中で、メキシコからアメリカに密入国する場面があります。
私たくぞうは、そういうドキュメンタリーを見たことがあるので、なかなかリアリティがあるのがわかります。
でもこの問題はかなりシビアな部分があるので、けっこう攻めてるなと思いながら見ていたんです。
つまりこの映画には、トランプ政権への何らかのメッセージも入っているのだということです。別にいいのですが・・。
