こんにちは、アラフィフ独男のたくぞうです。
アラフィフ男の東南アジア約1か月の旅行記、タイのバンコクからカンボジアのアンコールワットの町シェムリアップからの続きです。>>前の記事はこちら
7日目:カンボジアの首都プノンペンへ
宿でバスの手配をしているので、朝7時に支度をしてピックアップを待ちました。
宿の兄ちゃんが「プノンペンの知り合いに10ドルの宿に連れて行くように連絡をしとくから」といっていたのですが、適当に返事をしました。
おそらく、旅行者の行先なんてだいたい同じなので、宿同士で連携してお互いに客をまわしているのでしょう。
実はしばらく、このパターンが続くことになるのですが、便利といえば便利で、宿を探す楽しみというか、自由をちょっと奪われる気もします。
バスの出発は7時半。
よくあることですが、迎えは7時半を過ぎても来ず、もう一人の宿の兄ちゃんの車でバスターミナルに向かいました。
車の中で「プノンペンの知り合いに10ドルの宿に連れて行くように手配しとく」と言われ、名前のスペルを聞かれました。
さっきも同じことを言われたというのを、うまく説明する自信がなかったので、どうせ後でわかるだろうと、適当に聞いて名前のスペルを教えておきました。
バスターミナルにつくと、バスは行ってしまっていて、次のバス8時半を待つことになりました。
小一時間待つぐらいなら、まだマシな方です。
朝食を食べながらバスを待ちました。
よくあることなのですが、8時半になってもバスは一向にやってきません。
一緒に待っていた欧米父娘もイライラして「別のバスを探す」と言い出した時にやっとやってきました。
時間は9時10分です。
よくあることですが、何を待ってるのかわからない時間がダラダラと過ぎて、結局出発したのは10時でした。
バスの中では、香港のアクション映画を上映しています。
ちなみに「イップマン」のDVDでした。
宿でもそんなのを流していたので、カンフーとかが好きなんでしょうね。
到着したのは16時。
1時に着く予定だったので、1日損した気分です。
で、バスが到着した場所に「TAKUZO」という紙を持った兄ちゃんが二人いました。
シェムリアップの宿の兄ちゃんが言っていた知り合いというのは、別々の人だったわけです。
少なくとも3時間は待ってるわけなので、申し訳ない気持ちでいっぱいになりましたが、仕方がありません。
とにかくバスを降りると、最初に目があった兄ちゃんに奪われるように、バイクの後ろに乗ってその場を後にしました。
連れて来られたのは「Lucky ro hotel 」といって中々感じのいい宿。
部屋は4階でちょっとしんどいけど、窓を全開に出来るし今のとこ一番いい部屋です。
シャワーとトイレはもちろん、Wi-Fiもあるし冷蔵庫もあります。
バイクの兄ちゃんと、明日の観光の話になりました。
要するにタクシーとして使ってくれということです。
アンコールワットの時もそうですが、私たくぞうはその時の気分で動きたいので、ちょっと息苦しさを感じながらも、兄ちゃんがいいやつそうなので、とりあえず翌日の朝9時に迎えに来るということになりました。
料金は「Up to you」、いくらでもいいよということでしたが、そういうわけにもいかないので、あとで相場を調べることにしてその場は済ませました。
そして周辺に散歩しました。
区画が整理されてるので、地図がなくても大丈夫そうです。
すごいゴミゴミした街で、バックパッカーには居心地良さそうです。
バイクも多いけど、ゆっくり渡れば勝手によけてくれるので、基本的にはどこでも渡ることができます。
夕食を食べないといけないので、食べる気満々で食堂に入りました。
結構大きい食堂なのですが、午後は麺料理しかやっていないと書いてあります。
ガッツリ食べたかったのですが、仕方がないのでビーフヌードルという、あっさりとした腸が入った麺料理とビールを2杯飲んで4ドルでした。
帰りにコーラと大きいペットボトルの水を買って1ドル。
物価は安いですね。
緑茶のペットボトルもありました。
緑茶も世界に進出してるんですね。
8日目:プノンペン(キリングフィールド観光)
日本人の戦場カメラマンを描いた映画「地雷を踏んだらサヨウナラ」や「輝ける瞬間」などもよく見ましたが、子供の頃に見た「キリング・フィールド」の記憶がよみがえります。
1984年の映画なのですが、金曜ロードショーで見たような気がします。記憶は定かではありません。
なぜか「キリング・フィールド」を思い出すと、金曜ロードショーを思い出すので、調べてみたら何となく似ている画像が使われていたからだということがわかりました。
でもそんな心のどこかにある映画なのに、それ以来見ることがなかったんです。
おそらくですが、子供心にかなりリアルな怖さを感じたからだと思います。
300万人とも言われる国内での大量虐殺。
映画の中ではあえてカンボジア語に字幕を付けていないのですが、それが本当に怖い。
役者も実際になんとか死を逃れた人が演じているのです。
観光というとあれですが、その収容所(トゥール・スレン)と虐殺が行われたキリングフィールドに行くことにしました。
朝食を近くのハンバーガー屋で食べて宿に戻ると、バイクの兄ちゃんはすでに待っていました。
料金は「15ドルでどう?」と聞くと、それでいいということでした。
15分ほどでトゥール・スレン博物館に到着。
カンボジアの国内ツアーのバスが5台ほど来ていたので、そこそこ混み合っていました。
入場料は2ドル。
元高校の校舎で、教室をひとつずつ見て回る感じです。
気になったのは、カンボジアの人たちが平気でタバコを吸っていることです。
さすがに教室の中はないですが、踊り場は吸い殻やゴミだらけでした。
そこからバイクで30分でキリングフィールドに到着です。
入場料は5ドルで、オーディオとパンフレットを渡されます。
場内の地図には番号があって、そこへ行って番号のボタンを押すと、日本語で説明してくれるわけです。
良く出来ていて感心したのですが、「集団虐殺センター」と訳すのはどうしたものかと思いました。
一通りまわって帰ろうとしたら、かの国のカップルがたくさんの頭蓋骨が祀られている慰霊塔をバックに、うれしそうにジャンプしてポーズをとって写真を撮っていたのには怒りがわきました。
帰りにバスターミナルによってもらって、明日のベトナム(ホーチミン)行きのチケットを10ドルで購入しました。
朝の6時45分に出発なのですが、バイクの兄ちゃんが迎えに来てくれるというので助かります。
値段はまた「Up to you」です。
この日のいちばんの観光は、バイクの後ろに乗って街を、長時間走ったことです。
カンボジアを身近に感じることができた感じです。
交通ルールなんてムチャクチャで、いつ事故ってもおかしくない気もしましたが、なんだか不思議と安心して乗っていられたんです
宿に戻ってから散歩をしていたら、バイク同士の事故が目の前で起こりました。
日本なら警察を呼んでなんだかんだと大事になるところですが、チョットもめただけで、1分後には何事もなかったように、二人とも消えてしまいました。
海外ではよくあることです。