最近ネットでよくみかけます。
日本には命を頂くことに対して「いただきます」という言葉がある。
食肉の話なんかで、そういうことを言う人が出てきますよね。
あれっ、いつからそんな風になったの?と違和感が。
いただきますって、そんな重苦しいもんだった記憶がないからね。
幼稚園、小学生の時は元気よく「いただきますっ!」といったものだ。
給食のおじさんおばさんに対して言っていた気がする。
子供のころは「残さず食べなさい」なんて言われたけど、農家の人が一生懸命働いてくれたんだから米一粒残しちゃいけない、漁師さんが一生懸命働いてくれたんだから粗末にしてはいけない、といった生産者に対して感謝することとして教えられた。
自分なりにいろいろと吸収して成長していく中で、作ってくれた母親、稼いできてくれる父親、食事をすることが出来る環境、生産者の方々を意識して「いただきます」と言っていた。
食事をおごってもらうことがあれば、その人に対して「いただきます」という。
食事になる動物や植物に感謝しましょうというのが、人生の中で全くなかったわけではなく、「生き物に感謝しないと」と考えることはあった。
でもネットで「日本人は食材になる命に感謝していただきますというんだ!」といってるのを見かけると、やはり違和感がある。
で、ちょっと調べたら、「いただきます」を食材の命に対して使うと言い出したのは、1990年以降っぽい。
自分調べだが、おばあさんが孫にそう教えた美談っぽい話が、ネットで広がったのではないかと思う。
そういえば、「命に感謝」は、若い子がコメントしてるイメージがある。
もちろん食材になった命に対して感謝することはいいことだし、これから根付いていくことには賛成だ。
でも若い世代が、自分たちの世代を飛び越して「日本人はこうやってきたんだ」と言っていることに違和感があったのだろう。
その割には、食材の命に本当に感謝してるような子を見たことがないからかもしれない。
今は自分たちのときにはなかった食育とかもあるしね。
そうやって教えてるのかもね、知らんけど。